9. NISAとiDeCoどっちがいい?

NISA

老後の資金を考えるのであれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)を基本に積み立てを行ない、余剰資金でNISAに割り当てるのが良いと考えています。それ以外の目的の貯蓄の代わりの投資と考えるのであればNISAです。

iDeCoもNISAも「貯蓄から投資へ」という政府による国策です。iDeCoが厚生労働省、NISAが金融庁の管轄になります。とくにiDeCoはこれまでの国民年金や厚生年金にプラスアルファする年金制度です。以前話題になった老後2000万円問題の解決策になるかもしれません。

iDeCoのメリット
 ・掛け金が全額所得控除となる
iDeCoのデメリット
 ・60歳まで引き出せない
 ・投資対象がリスクが小さいものが多い
 ・投資の選択肢が少ない
 ・申請が面倒(金融機関)
上記のデメリットのうち冒頭の3つは見方を変えるとメリットといえます。
以下にiDeCoとNISAの比較表を作成しました。

iDeCoNISA
対象年齢20歳以上65歳未満18歳以上
最低積立額5000円/月100円/月
拠出限度額14.4~81.6万円(別表)360万円(積立120万円-成長240万円)
投資可能商品投資信託・保険・定期預金株式・ETF・投資信託
購入方法積立積立・スポット
受け取り原則60歳以降いつでも
税の優遇運用益が非課税
毎年の所得税や住民税が少なくなる
運用益が非課税
手数料あり(2000円~)なし
※厚生労働省ホームページより

iDeCoの職業別の拠出限度額は以下となります。

1.国民年金第1号被保険者(自営業者等)
※国民年金基金の掛金または国民年金の付加保険料を控除した額
68,000円/月
2.国民年金第2号被保険者(厚生年金保険の被保険者)
■確定給付型の年金及び企業型DCに加入していない場合(公務員を除く)23,000円/月
■企業型DCのみに加入している場合
※企業型DCの事業主掛金額との合計額が55,000円の範囲内…①
20,000円/月
■確定給付型の年金のみ、または確定給付型と企業型DCの両方に加入している場合
※企業型DCの事業主掛金額との合計額が27,500円の範囲内…②
12,000円/月
■公務員12,000円/月
3.国民年金第3号被保険者(専業主婦(夫)等)23,000円/月
4.国民年金任意加入被保険者
※国民年金基金の掛金または国民年金の付加保険料を控除した額
68,000円/月
※厚生労働省ホームページより

なお、企業型DCについて企業については本人か追加の掛け金を支払うマッチング拠出があります。マッチング拠出とiDeCoはどちらかいずれかを選択する必要があります。マッチング拠出は「事業主拠出と合算で拠出限度額内かつ事業主拠出以下」という条件があり、iDeCoは上記の表の①、②の条件があります。

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